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2007年12月19日 (水)

IID 世田谷ものづくり学校にて廃校活用研修(松村拓也校長に直々ご指南)

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午前4時くらいに就寝したのですが、目が覚めると9時。10時に世田谷ものづくり学校
なので、大急ぎで支度し、みんなで朝食を取りタクシーでダッシュ!
(本当は徒歩でということでこのホテルだったのですが。)

この世田谷ものづくり学校は、旧池尻中学校の学校跡地をテナント(デザインやアートを
中心とした)型の不動産の賃貸収入で収益を上げている、地域資源再活用型の廃校活用
ビジネスです。

テナントには、電通から独立したスーパークリエイターやSANYO DESIGN Labo.(三洋
電機株式会社ブランド本部アドバンストデザインセンター)、スクーリングパッド(デザ
イン・レストラン・農業・映画分野で起業・独立・転職・スキルアップのための専門スク
ール)、最高級パン専門店、直営カフェ、ジャンベ教室、家具工房、まだまだたくさんの
テナントが入居しています。合計40テナント。

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(奥に見えるのが、世田谷ものづくり学校)

実は、隣が池尻小学校があり隣接していて、僕の母校、油田小学校と油田中学校のようで
嬉しかったです。(小学校側は撮影禁止でした。)

じゃ、なんで廃校になったか。
それは、旧池尻中学校から徒歩2分くらいの場所に、三宿中学校があり、
すごく近くに二つの中学校がある。だったら、どっちかに統合しようと
決まり、人数の少なかった旧池尻中学校は廃校になった。ここから、
予想もしていなかった物語が始まります。

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(かっこいいユニバーサルデザインなロゴたち、靴箱は郵便受けに)

廃校が決まった時点で、廃校活用のプランは何もしないでも世田谷区に100個
以上も集まったそうです。それとは別に、5年くらい前から当時の世田谷区長、

大場啓二氏のブレーンから、廃校活用の相談が世田谷区下馬にあったイデー
という、オリジナル家具の開発やセレクトショップを展開する会社の黒崎社長
にあったそうだ。(現在、イデーは無印良品ブランドで有名な株式会社良品計画
へ家具製造販売の全事業を譲渡し、新たな経営基盤のもと再スタートを図っている。
東京ミッドタウンにもショップとカフェがある。)

 Jp Shop 259 Sysimg Detail

廃校活用プランは、世田谷ものづくり学校の案以外にも、病院プランなども
あったそうだが、世田谷区が選んだのは、イデーをキーテナント(占有面積や
集客力が大きく、経営や周辺経済も左右する核となる店舗)にした、一見奇抜
な廃校活用プランだった。

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けれど、世田谷ものづくり学校という廃校活用プランは、ものづくりという
キーワードを切り口に、様々な人が集まりつながることで「学ぶ」という、
本来の学校が持っている「学び育成する場」という機能が強く残るプランで、
他のプランより可能性を感じたらしい。

公共性に関しても、秋祭りやクリスマス会等で、入居アーティストのワーク
ショップや屋外コンサート等を開催することで、世田谷区民にとって開かれた
シンボリックな建物としても機能している。

当初は、若者が出入りすることで、近隣地域の子どもたちの事も
心配されたそうだが、地域説明会で、「みなさんのお子さんたちも
10年くらいするとああなる。今のうちから慣れた方がいい。」
みたない言葉で説得したらしい。学校という空間なので、飲酒や
喫煙等が懸念されたが、そのあたりもモラルを持ちクリアできて
いるそうだ。(ただ、校庭でのコンサート後の打ち上げ花火は、
予想以上に音が大きく、校舎に反射し遠くまで届き、「テロか!」
というクレーム電話が殺到したそうだ。)

テナントの一部は、ジュニアビジネスユーザーという名称で、
「ものづくり・デザイン」を事業基盤とする方々の創業支援も
している。世田谷ものづくり学校に入居することが既にステータスや
アドバンテージになっているので、三年毎の募集もすぐに満室になる。
(これは世田谷区の建物で事業するために必要なための事業らしい。)

そして、2003年に区長が代わり、もしかすると世田谷ものづくり学校
プランがなくなってしまうのではという心配したが、熊本哲之区長は
世田谷ものづくり学校を、世田谷区の目玉プロジェクトとして、難なく
開校になった。

現在、入居数は26がビジネス14がジュニアビジネスの合計40社。
ビジネスは月額家賃25万円で、ジュニアは1年目は3万円〜4万円で
その後一年毎に30%アップする。年間総収入は軽く6千万円は超える。
世田谷区には年間一千万円程度を納める。初期投資は5千万円ほど。
スタッフはカフェも含め10人程度で、ビジネスとしても成功している。

一日の訪問者は100人を超え、年間3万6千人以上の人が訪れる。
これって、2年目の星野記念館くらいの数値だと思う。

これからは、世田谷ものづくり学校とその周辺地域でショップ、カフェ、
美容院等を経営している若手経営者と連携し、新たに商店街を設立する
と松村校長は楽しそうにお話しされていた。

今時、商店街を解散するという相談は多数あるが、
商店街をつくりたいという相談は何十年ぶりだと言われたそうだ。

以下、校内案内です。

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株式会社イコールコンディション運営の最高級パン専門店。
「なんでパンは一斤300円くらいなのか、一斤3000円のパンがあってもいい。」
という想いから創業。
・102では各ショッピングサイトの運営やパンのプロデュース事業
・103では自社ブランド「ルセット」のパン等を製造

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新春にはナイキのマスコミ向けの新作発表イベントが開催される。
現在はペイント中。

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入居者のフライヤー等がかっこよく並ぶ。
全部、もって帰りたくなるくらいのデザイン。

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何かのイベントでつくったイデーの家具を玄関ロビーに
そのまま使用。クラシックで存在感がある。

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内装はほとんどいじらずに学校の雰囲気のまま。
これがいいんだよな〜。

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けれど、フロアー案内の看板はぶちおしゃれ。
かっこいい。周防大島に全く足りないのは、かっこよさなんだな。
かっこよさがブランドにつながる。

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階段の踊り場にある洗い場(水飲み場)。
手を加える所と、加えない所を取捨選択できるセンスが、
キーテナントのイデーにはある。

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セレクトショップのような雰囲気のある事務所。
あぁ、かっこいい、かわいい。

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唯一、手をつけていない教室
1日借りると¥37,800、世田谷区民はその半額。
映画やドラマのロケも行われている。黒板や大きな三角定規も
いいなあ。

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教育目標もそのまま掲げられている。

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SANYO DESIGN Labo.で開発された業務用風デザインのクールな電子レンジ。
今は製造されていない。SANYO DESIGN Labo.に訪れる海外のお客さんを、
世田谷ものづくりに招くと感動されるらしい。確かに、一般的なオフィスビル
じゃおもしろ味が少ないから。

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GO SLOWゆっくりとカフェ
入居者以外は、受付で名札が渡される仕組み。近所のヤングママさんと
子どもたちがランチ中。食事中は帽子ぬげ〜。

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この日のランチセットは、カレーライス。
かなりおいしかったけど、多種多様なスパイスが効きすぎて汗が爆発。

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屋外席もありぽかぽか陽気で気持ち良さそう。
外国の方もいっぱいおります。

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一階の廊下はこんな感じ。
歩きながらテナントを見るだけでワクワクします。

番外編
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世田谷ものづくり学校の近所のお花屋。ガーデニングショップかな。
こんなお花屋が周防大島にもあったらいいな。
行くだけでワクワクする。

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ここもすぐ近所のアンティークショップ。
イデーは元々、輸入家具のアンティークショップから創業した。
このすぐ先の三宿交差点で、スポーツカータイプのベンツに乗っている
野口五郎さんと息子さんを発見☆なんか得した気分。
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で、僕が今回大きく気づかせてもらったのは、ビジネスでの廃校活用は

「キーテナント」
「学び育成する場」
「地域のシンボル」

この三つの要素が相乗効果にならないと決して成功しないなと。
それと、周辺住民の一部が反対するようなプランじゃないと、
成功しない。それは、日本初ってこと。

世田谷ものづくり学校は、イデーがキーテナントになり
「ものづくり・デザイン」分野の有力テナントを集め、
テナント型不動産ビジネスを行いながら、

スクーリングパッドという、専門スクールで人が学び育つ。
そして、入居者同士もカフェも活用しながらつながり、

世田谷という地域住民にとっても開かれた、
新しいシンボルになっている。

このカタチは、東京だからできるカタチかもしれない。
けれど、要素や切り口なら周防大島でも参考になると思う。
具体的なプランは、これから仲間で考えていくけれど、
僕が今回大きく課題として感じたのは、

周防大島はかっこよくない。
デザインされた島らしさはかっこいいんだけど、
今は全体的にダサイ島。

世界ブランドの島にしようとすれば、島全体を俯瞰して、
用途分けやゾーニングが必要なのだけれど、まだまだ、
そんな時期じゃない。

なので、せめて、そのきっかけになるような試みを
廃校活用ビジネスに組み込みみたい。

例えば、木造の廃校舎に、ヴィレッジヴァンガードユニクロ

無印良品FrancfrancナイキAppleのようなかっこいい
ショップやカフェが複合店としてあったらどうだろうか。

それらが核店舗となり、周防大島内の個人、商店、企業が
テナント出店やフリーマーケットを行う。みかん鍋の通販
パックがブレイクすれば、製造テナントがあってもいい。

更に、島の地域資源を活用した各種講座。
・伝統料理や田舎料理
・フラダンス教室
・ハワイ語教室
・島巡りガイド養成
・酪農作業体験
・豆腐づくり
・みかんジャムづくり
・みかん餅づくり
・みかん缶詰づくり
・星空ウォッチング
・無人島探検
・スキューバダイビング
などなど

他に、世田谷ものづくり学校に入居しているような
「ものづくり・デザイン」企業等が合宿できる。
竜崎温泉の定期便もいい。

運動場が芝生化されていてフットサルコートになっていたり、
ビーチサッカーの練習コートも併設されていてもいい。

夢は広がるばかりですが、決して実現できなくはない。
やってみんとわからんのです。
だから、僕らはやります。やってみます。
おもろいなと思われた方は、ぜひ、ご連絡ください。
では☆

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