景観法に基づく山口県景観ビジョン (案) に対するパブリックコメント
2005/01/21
こんにちは!
周防大島も風は冷たくて、でもお日様はあったかい。
今日は、家でカチャカチャやってます。
そのひとつに、山口県景観ビジョン (案) に対する
パブリックコメントをメールしました。
かなりマジですので、みなさんにも僕の今後の方向性
を知って頂ければと思います。
以下、そっくりそのまま内容です。
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山口県土木建築部都市計画課まちづくり推進班
ご担当 水井様
まちづくり推進班のみな様
大変、お世話になります。
周防大島町の大野圭司と申します。
以前より水井さんには、景観行政についてご質問させて頂き、
迅速なご対応と的確なご返答にとても感謝しています。
ありがとうございます。
この度は、山口県景観ビジョンについて、勉強不足ながら、
コメントさせて頂きます。コメントというか個人的な思い
の部分が強いかと思いますが、最後までお付き合いください。
まず、コメントさせて頂く目的は、僕の故郷である周防大島
に島民提案型の公共事業が発注できる仕組みづくりを創るた
めの第一歩にしたい。そして今後の周防大島での公共事業は、
つくりっぱなしではなく「未来の島づくり」をコンセプトに
持ち、次世代に活用できる公共事業にしたい。
更に言うと、島民が「未来の島づくり」について日常会話に
できる程、主体的な島民意識を風土化したいと思っています。
その動機ですが、僕は周防大島の旧東和町にある大野工業㈱
という土建屋の息子です。曾祖父が始めた石屋を祖父が時代
の波にも押され土木建設業として発展させ、今は父が社長を
務めています。祖父は78歳にして毎日、ユンボに乗るほど元
気です。創業は昭和24年になります。
しかし僕は、大阪芸術大学環境デザイン学科を卒業後は、
そんな歴史ある、島の土建屋の跡を継ぐ気はなかったため
転職を繰り返した後、東京でフリーランスのWEBデザイナ
ーをやっていました。ですが昨夏、母の病気や今後の建設
業界の減速も危惧し11年ぶりに周防大島に帰って来ました。
ですが、帰ってみると大畠から架かる橋から島末までの国道
はほぼ整備され、ふるさと農道も11年前に比べると整備が進
み、CCZ計画も残り少なくなり、今後は、これまでのような
大規模な公共事業は必要ないと感じています。(ただ、昨年
のような台風災害等の予算は必要ですが。)
しかし、大規模な公共事業は、あまり必要ないかもしれませ
んが中小規模の本当に島民が必要とする、つくった後に活用
できる公共事業は必要だと思っています。
例えば、僕の住む伊保田地区には陸奥海浜公園があります。
その公園の中に広い芝生とコンクリート製の舞台があります
が、その施設は、地元議員であった坂岡氏の個人的な思いが
強く建設に影響されています。
つくる前は、そこで蚤の市などして人を呼ぶのだとおっしゃ
っていましたが口だけで、未だに一度もイベントを開催した
事はありません。それは今後、僕たちがイベント会場にすれ
ば良いのですが、だからといって根本的な問題解決には至り
ません。
僕は理想家です。だから土建屋の息子というアホらしい立ち
位置に怒りがこみ上げる事が多々あります。現在、大野工業
は、ふるさと農道和田2期地区の工事をしていますが、つくっ
た後に何人の農家さんが実際に使用されるのでしょうか。
計画した時代はたぶん10年以上前だと思います10年前の計画
と現在に大きくギャップがあり、せっかく良い農道をつくっ
ても、あまり島民には活用されず、島の収益にもつながりに
くい。そんな事に税金を使っても良いのでしょうか。たぶん
僕に限らず多くの従業員や他の事業者も同じ事を考えている
と思います。
けれど、計画は中々途中で止まらないし、大方つくって使用
できないほうが不利益だとも思います。
だったら、今後はどうすれば島の利益、島民の利益となる
公共事業ができるか、それを考えた結果、景観法に基づく
住民提案型の景観計画づくりや、その計画から生まれる事
業だと思っています。(勉強不足で短絡的かもしれませんが。)
リアルな夢として描く20年後の島、20年後の地区、20年後の
自分がなければ、これからも、今の状態は続くでしょう。でも
それだけは見て見ぬ振りはできない。僕はその課題に対して3
つのポジションから真正面から挑戦します。
ひとつは、景観づくりを施工する事業者というポジション。
二つめは、ひとりの島民というポジション。
そして三つめは、「未来の島づくり」ファシリテーターというポジション。
これらのポジションを上手く活用し、自分の仕事にもつなげ、
島のため、地区のため、自分のために歩いて行きます。
そのためにも、勉強不足、経験不足の僕は、行政のみなさん、
専門家のみなさんの力が必要です。
僕からのリクエストは、まちづくり推進班の方々、周防大島町
の行政の方々と共に力を合わせ、景観行政団体として周防大島
町を認定させ、島民による景観計画の提案の行える素地をつく
るために、ひとりの島民としてお手伝いをさせて頂く事です。
そして個人的に勉強し経験を積み「未来の島づくり」ファシリ
テーターというポジションも獲得したいと思っています。
更に大野工業としては本当に価値ある島民のための島づくり
事業の施工に携わらせて頂きたいとも思っています。
大変、長文になり且つ山口県景観ビジョンに対する直接的なコ
メントにもなっていませんが、これが僕の素直な気持ちです。
直接のご回答は頂く事は出来ませんが、みなさんに知って頂け
ただけで一歩前に進めたはずです。もし、個人的にどこかで、
お会いする事がございましたら、色々ご相談に乗って頂きたい
と思っています。
今後ともどうぞよろしくお願い致します。
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最後まで読んで頂きありがとうございます。
(赤松はきっと読んでる??)
いかがだったでしょうか。みなさんのご意見、ご感想を
お待ちしてます。
もし、田舎に帰り地域に必要な事業を自分の仕事にした
い方は、ぜひ、税金をうまく自分の給料にできるよう、
根回し、リスク(自分の時間とお金)、勇気を持たれる
事をおすすめします。
ただ、一番大切なのは共感して頂ける「志」ですよお。