デザイン集
アロハの起源は周防大島にあり。

今日の一歩は30年後の未来を刻々と変化させている。

総選挙を終えて思う事を少々。
個人的には、国政選挙に投票したのは、社会人一年目の選挙
と合わせて二回目。周防大島に帰ってからは初めての国政選
挙だった。率直に意見させてもらう。母も祖母も自民党に投
票する事はどういう事か、島の未来、孫の未来にどういう影
響があるのか、自分の頭で深くは考えていないと思った。た
ぶんそれは、都市部の有権者より地域の有権者の方が、町・
県・国などの大きな力に頼り生きながらえて来た歴史がある
からだと思う。

デジタルフォレストの猪塚武氏の、たとえ話を使わせて頂くと、

「大胆な地方主権は子供を崖から突き落とすようなもの」

と表現される。郵政民営化する事のメリットとデメリットを差
し引きすると、国にも地域にもマイナスになると思っているの
だが、それ以上に、理想とする地方主権を加速する事で、周防
大島のように若者の人口流出が激しく、高齢少子化が進み、自
主財源比率が低い地域は、どんどん地域経営が苦しくなる。

親ライオン(国)は子どもライオン(地域)を谷に落とし、這
い上がった子どもライオンは自立したライオンになれる。だが
”日本国丸”に先導され、周防大島丸の舵取りをしてきた方々や
乗組員たちは、その深く険しい谷から這い上がるモチベーショ
ンをお持ちだろうか?諦め感が強いのではないだろうか。とい
うか、このような意識をそもそもお持ちの方は少ないと思う。

27歳の若者が生意気を言っているのは重々承知だが、30年後の
未来も57歳で生きる僕としては生意気を言わざるを得ない。今、
57歳の団塊世代は30年後には、この世にいらっしゃらない方が
多い。であれば、少なくとも、この島の舵取りに20代30代のメ
ンバーが加わり切磋琢磨していく事が健全な地域経営だ。

国は、地方主権のルールを創る事で、

「これで自由に主体的にできるじゃろ。あんたらぁの事は、
あんたらぁでやりんさいよ。お金がないなら儲けんさい。
もう、私らぁは知らんけえ、がんばって!」

今回の選挙結果で、このような時代に加速して行きそうだ。

僕は、愚痴っているわけではない。逆に、周防大島はチャンス
なんだと言いたい。正直、周防大島は他の地域より早く経営破
綻を日々の生活で感じるようになる。だからこそ、先駆けてV
字復活できるチャンスがある。そのためには、僕らが熱い想い
で語り動き、自らのアイディアで人を巻き込み、スキルアップ
し、島ぐるみで儲ける実績を創ることが必須。

この島に、心の底から自分があったらいいなと思うモノ(商品)
やコト(サービス)をつくれば、きっと、島の外のお客さんが
買ってくれる。市場調査やマーケティングなども大切かもしれ
ないが、cafe Misakiや周防大島.comや島スタイルは、そんな
事はあまりせず始め、少なからず成功の階段を上っている。

ひとりでも多くのチャレンジャーが、周防大島で生まれ成功
できる風土を創り、優秀な船員で溢れかえった周防大島丸の
船頭に僕はなりたい。

最後に、今回の選挙日は9月11日、アメリカ同時多発テロと
同じ日だった。これは意味のない偶然なのだろうか。もしか
したら、警告メッセージなのかもしれない。競争原理、市場
原理を元に作ったアメリカ社会の歪みは、イラク戦争やハリ
ケーン被害で露呈されている。こんな社会にしないために、
日本人よく考えろ。というメッセージだと僕は感じている。
そのメッセージを裏切らない島にする。

今日の一歩は30年後の未来を刻々と変化させている。

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