地域課題の解決のために動く人を増やすための“仕組み”を地域で創る。
2006/12/02
周防大島の旧油田村、母校の油田小学校。
江田島周辺地域のフリーペーパーBridge編集長さんがBridgeブログの記事で、
僕がNHK人口減少社会3回目に出演後に書いた記事に関して、ご意見を頂いて
いたので、更にそれに関して書いてみます。(たくさん、トラックバックも
させて頂いています。もし何かご関心があれば、コメントやトラックバック
を頂けると嬉しいです。なんだかこれがブログの魅力って感じ☆)
以前のあらすじは、団塊世代を必死にUIターンさせてしまった自治体は、
後々に介護や医療の負担が増え、中長期的に見るとベストな地域経営では
ない。まずは、子育て世代が出身地にUターンできる、シゴトづくりと、
それ以上に大切なのは、今、その地域で生きている人々が、自分で主体的に
地域課題を解決しようと動き出すこと。
例えば、少子化対策で他の地域から、若者を呼び込むよりも、地域内の
恋愛ミスマッチがなぜ起こっているのかを検証し、出会いイベントとい
う安直な事業ではなく、夜のお酒デートができるコミュニティバス事業
や、若者3人が空き家でハウスシェアし、低コストで暮らせ、自然に独身
男女が行き来する環境をつくる、ユースハウス事業等を、地域の人と企業
や団体、自治体が取組むような動きが大切で、そのような取組を怠ると、
20年後には地域が消滅する可能性があると書きました。
そして、Bridge編集長さんが、それに対して「それはどうなんでしょうか?」
と言われています。確かに、0人になる自治体は少ないと思います。ただ、
小学校区500人〜1,000人くらいの地域なら、限界集落を超え20年後には
消滅している地域もけっこうあるような気がします。
この場合の地域というのは今の「市」とか「町」とかじゃなくて、もっとそこ
に暮らしている人が自分のスケールで認知できる、いわば等身大の地域。僕が
このブリッジで「江田島市」と限定せずにその周辺地域とあいまいに括ってい
るのは、実はそうした理由なんです。
たぶん、Bridge編集長さんがイメージされている地域と僕が想像している地域の
規模は似ているのではないでしょうか。
では、地域課題の解決のために動く人々を地域内で増やすためにの方法ってある
のでしょうか。たぶん、答えは色々とあるはずですが、僕の今の答えは、
・友達や先輩が頑張っている姿を見て感じて「感化」
・小学生時代の想い出がつまっている「ふるさと」
・地域のヒト、モノ、コトを活用した「ビジネス」
小学生時代の想い出がつまっている「ふるさと」で、友達や先輩が頑張っている姿を
見て感じて「感化」し、地域のヒト、モノ、コトを活用した「ビジネス」を起こす人
を増やすための“仕組み”を地域で創ることが、今の僕の答えです。
その“仕組み”は、地域それぞれ、人それぞれでええと思います。
僕らの場合は、
小中学生
・昭和の記憶を未来へ。(島のデジタルアーカイブ制作)
・島ビジネス体験(朝市で野菜や魚を売る等。)
・10年後の夢プレゼンテーション大会
高校生(大島商船含む)
・島のかっこいい大人がいる組織でインターンシップ
(or 島出身経営者の鞄持ちインターンシップ)
・島の先輩いらっしゃい〜(活躍している島の先輩たちの出前授業)
・AO入試・推薦入試対策講座
出身大学生(専門、短大生含む)
・島出身経営者の鞄持ちインターンシップ
・島出身者の同窓会的パーティーの幹事支援(開催毎に幹事へ1万円+島からの参加者旅費も支援)
・帰省してチャレンジ!交通費支援
共通
・島のデジタル&クリエイターズデータベースづくり
・出身者データベースづくり
・KIZUNA〜金魚島チャレンジプランコンペティション〜
スチューデント部門(周防大島高校、大島商船、出身大学生)
助成金総額300万円(1プラン上限100万円)
アイランダー部門(島民、島出身者、NPO法人、その他団体)
助成金総額800万円(1プラン上限200万円)
ビジネス部門(島内企業、島内自営業者、その他公益団体)
助成金総額2,000万円(1プラン上限500万円)
*プランのブラシュアップワークショップをメンター10人で半年間行う。
*個別プレゼンテーション講座の開催。
・全プロジェクトを金魚島インターネットTVで動画配信
・フリーペーパー「島スタイル」でプロジェクト進捗を広報
・島未来ゆめ募金+KIZUNA500円バッヂの販売(次年度のKIZUNA開催資金づくり)
これらで“仕組み”づくりを、徐々に開始します。(予算獲得が前提の事業も多々あります。)
構想しているプランや実績を出しつつある仕組みは、どんどん共有し、
地域毎でアレンジしたらいいと思っています。インターネットとは、
そういう道具だと思っているので。
次の10年で、インターネットは直接民主制復活の議論を呼び起こすような気がしています。
地域住民と地域経営者の意識や行動の乖離から、夕張市の失態は生まれているはずです。
であれば、地域住民が地域経営に直接関われる仕組みが、地域をまともな方向に動かす
方法のような気がします。その代わり、地域住民は、視野の広さやモラル。日々の勉強、
スキルアップが求められるでしょう。
議会の在り方、行政の在り方が次の10年で変わり始める。
さて、エキサイティングな未来は、どんどん近づいてますよ☆
時代の変化スピードの、その先を目指して歩きますので、
新しい仕組みづくりに興味ある方、ぜひ、お友達になりましょう!!