【再考】周防大島町商工会青年部のあり方
2009/12/26
先週末は、周防大島町商工会青年部主催の起業交流セミナーを
開催させて頂きました。島内の商工業者だけでなく、大島商船
高専の起業家養成塾「島スクエア」のスタッフや修了生、そし
て県外の起業家の方々もご参加頂き、とてもオープンで活気の
ある起業交流セミナーとなりました。
約20名のご参加頂いたみなさま。誠にありがとうございます!
増田紀彦さんの講演『ハコモノ蘇生〜九州の廃校活用“もみじ学舎”
を事例に〜』も、時間を忘れるくらい内容が濃くあっという間の
1時間でした。
僕がこの3年間で、走って来た道を振り返り、これからどこへ進み
たいのか。という事も再確認できました。増田さん、ありがとう
ございます!
なぜ今回は県外からの参加者があったかというと、起業支援ネット
ワーク「NICe」(経済産業省委託事業)のお力をお借りし告知協力
をして頂いた結果です。(以下、県外参加者の一部ご紹介)
【セイムファクトリ 代表 渡辺 幸三さん】(事業拠点:広島県東部・福山市)
地域産業振興と中小企業の事業開拓の支援
→瀬戸田町商工会等との瀬戸内海連携をしていきましょう!
【やさしい野菜研究家 澤曉史・千恵さん】(事業拠点:福岡県岡垣町)
ぶどうの樹の本社がある岡垣町へご家族でIターンし大学職員から農家へ
→家族ぐるみでの周防大島巡り楽しかったです!次は岡垣町で!!
【フルカラースタンプラリー 宮本 英司さん】(事業拠点:東京)
単色スタンプではないシルクスクリーンのようなフルカラースタンプ
→周防大島を巡るアイテムとして導入してみたいです!
さて、今月は日経ビジネスの取材もあり、僕自身、商工会という
地域の経済団体のあり方について、思考を深めさせて頂く機会を
得ました。
結論から言うと、周防大島で商売を発展させたいという会員の要望に
応えていない商工会は、遠くない将来なくなると思います。そうなら
ないためにも、まず、青年部という若い組織のあり方を見直し、もっ
とオープンで入会の価値を感じる組織に変革できればと思います。
合併前から継続している旧町単位のイベントの目的を再設定する必要
もあります。自社強化し新商品や新サービスを商工会のイベントを通
じて、島内外の方々にお披露目しテスト結果を自社にフィードバック
する。これが、理想的な商工会イベントではないでしょうか。
2代目・3代目経営者になる我々は、周防大島町民の“内需”と、観光客
という“外需”のバランスの取れた事業へ転換する事が、少子高齢化・
人口減少の進む周防大島の経営者に必要だと思います。
自社強化のための勉強・実践を行っていない状況で、凍えるほど寒い
夜、我が子が風邪を引かないかどうか心配するような、商工会イベン
トを開催する事は、経済団体として不適切だと思います。
僕自身はメリットを感じませんが、地元住民にとっては賑やかで必要
なのかもしれない。であれば、主催は商工会でなく地元をイベントで
盛り上げたい有志で行えば良いのではないかなと思います。
<【再考】商工会青年部の在り方>
【1】自社強化を志す同世代の異業種経営者が切磋琢磨する場
【2】切磋琢磨する過程で異業種連携による新商品や新サービスを開発
【3】イベントにてテストマーケティング
【4】足りない分野の起業家を創出するために起業交流セミナーを開催
【5】結果的に会員増加につながる
焦らず足元から一個づつ積み上げて行きます。