家族旅行を通じた体験学習。ハウステンボス、アドベンチャーパーク、長崎ちゃんぽん。
2016/05/05
今年のGWは家族でヨーロッパへ訪れました。日本のヨーロッパ「ハウステンボス(HUIS TEN BOSCH)」です。HUIS TEN BOSCHとは、オランダ王室所有の4つの宮殿のひとつで森の家という意味があるそうです。中学生ぶりのハウステンボスに、4人の子どもと妻の6人家族で訪れてみると、コンテンツが大きく刷新されていました。雨風が激しく大変な時間帯もありましたが、長女の杏(中3)の「次は、晴れの日にまた行きたいね!」という言葉を聞いて、子どもから大人まで多世代で楽しめるテーマパークに変身したのだと確信しました。
家族旅行でまちづくりを学習する事ができます。まちづくり視点でハウステンボスを、わが家の中学生二人に解説してみました(Google検索しながら)。まず、日本最大の広さを誇るハウステンボスの建設地は元々、1970年代に造成された企業誘致のための埋立地であった事。建設費は約2,200億円(周防大島町の年間予算の15年分)、3万人が定住できる都市を構想したようです。2,000億円くらいあれば3万人の町を新たにつくる事ができるのかもしれません。
規模の従業員数は1,129人。仕入れ等の地元企業を合わせた雇用力は3,000人以上あります。ハウステンボスグループ全体(平成27年9月期)の売上高は350億円で前年同期比128%増、入場者数は310万人で前年同期比111%増、佐世保市の年間580万人の観光客数の53%がハウステンボスなのです。宿泊者数は33.7万人で前年同期比110%という東京ディズニーリゾート以上の伸びは圧巻です。人口約26万人の佐世保市に、ハウステンボスが与える経済波及効果や認知度向上効果は計り知れないと感じました。
というような話題を、家族旅行の中でリアルタイムに子どもたちに語る事で、まちづくり学習になると思います。全ての情報を伝えると情報過多になってしまうかもしれないので、今回は、中学生二人にハウステンボスの建設地は企業誘致のための埋立地であった事、そこに2,200億円という莫大な予算を投じて建設した事、売上高が350億円で東京ディズニーリゾート以上の伸びがある事を話しました。「え??まじなん?」という反応で、どこまで理解しているかは定かではありませんが、テーマパークを楽しむお客様視点と、運営側の経営者視点を持ってくれると嬉しいなあと思っています。
お昼過ぎまでは雨でしたが、激しく降る雨に濡れる事を楽しんでいる子どもたちを見ながら、子どもは全ての環境を遊びに変える事ができる、遊びの天才だなあと感動しました。38歳、4児の父親の私も負けずに全ての環境を遊びに変えたいと思います。
そして最後に遊んだのが、アドベンチャーパークにある天空の城という冒険アトラクションです。8年くらい前から、非行少年の更生プログラムが源流となっているOBSの考え方を教育プログラムに変化させた株式会社プロジェクトアドベンチャージャパンの冒険教育にはとても関心がありまして、この度、子どもたちと体験でき学ぶ事ができました。
1Dayパスポートで1回、初心者用のチャレンジコースを子どもたち三人(5歳、小3、中1)と行いました。ハーネスという命綱があるので、コースを踏み外しても落下する事はないので、勇気を行動に移せるとても良いアドベンチャー施設だと感じました。3m以上のエレメント(障害物)をチームで力を合わせクリアする事で、連帯感や一体感、そして達成感を共有する事ができましたし、5歳の息子でもほぼ一人の力でクリアできるという成長を魅せつけられ感動しました。将来的には、周防大島の自然環境を活用したアドベンチャーパークを建設し、冒険教育や企業研修を実施したいと考えています。
そして、一日中たっぷり汗を流した後は、井手ちゃんぽん佐世保白岳店で、長崎ちゃんぽんをお腹いっぱいいただきました。ローカルな食堂にたくさんのファミリーが訪れているロコな雰囲気を感じられ、旅の醍醐味を味わう事ができました。家族旅行を通じて、総合的な学習の時間(まちづくり)、理科(気象警報の出る悪天候)、体育(アドベンチャーパーク)、社会(長崎ちゃんぽん)等を体験から学ぶ事が出来たと思います。学校、家庭、地域の全てを学び舎にする大野家でありたいと思います。