5年間、東和中学校で続けているアントレプレナーシップ(起業家精神)を育むキャリア教育を読売新聞に掲載して頂きました。
2016/11/10
平成24年度から開始した、周防大島町立東和中学校2年生たちが取り組むアントレプレナーシップ(起業家精神)を育むキャリア教育を読売新聞(山口面・PDF)に掲載して頂きました。平成28年度は、文部科学省「小・中学校等における起業体験推進事業」に小中高連携で採択されモデル校となっています。
この、アントレプレナーシップ(起業家精神)を育むキャリア教育は、総合的な学習の時間の中で「アントレ」というプログラム名にて実施されています。総合的な学習の時間は年間70時間あるのですが、その内の25時間程度を活用した実践型の授業です。教育課程の中に導入されているので、先生方や校長先生がご異動されても、その年度の先生の個性で進化しながら続ける事ができています。
そもそもスタートしたきっかけは、「離島率:若者7割」という現実を打破したい。仕事がないから、ふるさとに帰って来られない。というマインドではなく、仕事がないなら自分でつくるという、起業家精神を育む学習を学校教育に導入したいというUターン起業家としても想いから始まっています。40代に近づいている自分自身の同級生たちが、都会からドンドンUターンするという事は難しいかもしれないけれど、今の中学生たちが25歳や30歳になる、10年〜15年後に成果として現れるといいなと思い始めました。後5年ですが、実は、東和中学校卒業生で周防大島高等学校に進学し、卒業後は地域のために周防大島での就職を決めた生徒(高3)もいます。
地域の教育力を活かした教育課程をつくる。これは、平成32年度から始まる次期学習指導要領で「新しい時代と社会に開かれた教育課程」として掲げられている事につながります。地域の教育力を活かした教育課程をつくるを、もう一歩進めると、地域の教育力を活かした教育課程を地域・企業とつくる。という時代が5年程度で到来すると感じています。その頃には、地域教育ディレクターという民間人(専門職)が教職員と力を合わせ教育課程をつくる。カリキュラムマネジメントを行うという時代が来るのではないでしょうか。
その先駆けとしてこの3年間、私は起業家としてのキャリア教育デザイナーと、周防大島町教育委員会のCSスーパーバイザーとして公と民を行ったり来たりしながら、近未来の学校教育の仕組みを体現して来たつもりです。まだまだ力を付ける事が必要です。これからも、先生方と生徒たちから学ばせて頂き、少しでも多くの信頼を得られるよう全力で邁進して行きます。
東和中学校のみんな、そして卒業生たち!大野はずっと周防大島にいるよ。ずっと周防大島は君たちの応援団だよ!