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2016年12 月

みかんQUESTで「みかん畑開発センター」による体験型コテージ事業や新たな架橋による集客をプレゼンテーションしました。

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「大野家のみかん山は、教室でした。」

周防大島のわが家のみかん山にて、わだもりプレゼン塾の体験学習「みかんQUEST」を開催しました。防府市や周南市等から4家族10名のみなさんに参加していただきました。みかん収穫を通じた体験を基に、「全国の子どもたちが遊びに来たくなるみかん山にするには?」というお題を二チームに分かれプランニングしプレゼンテーションを行いました。

人生初のみかん収穫をした子ども、45度の急斜面をアスレチック感覚で登る子ども、職人さんのように木に登り収穫できた子ども。ケガなく、それぞれの子どもたちが楽しんでみかん山を楽しんでいました。ゲームや動画も良いけれど、やっぱり自然で遊んでいる時の子どもたちの表情が一番楽しそうです。

収穫体験の後は事務所に戻り、「全国の子どもたちが遊びに来たくなるみかん山にするには?」を異年齢の子どもたちが一生懸命に考え、話し合い、描きました。将来、ひとの半分の仕事をAI(人工知能)やロボットができるようになる時代が来るとしたら、“ひとが得意なこと”を伸ばす事が更に重要になります。

  1. 発想(アイデア)
  2. チームワーク
  3. 情熱(やる気)

株式会社ジブンノオトでは、この3つの力を意識し、子どもたちへ成長のきっかけを提供しています。

どのようなプランができたかご紹介します。一つ目は、「みかん畑開発センター」による体験型コテージ事業。二つ目は新たな架橋による島への集客でした。大人の常識を超える発想と仲間で知恵を出し合うチームワーク、そして情熱的なプレゼンテーション。保護者の方々もワクワク笑顔でした。子どもは未来の大人。未来から逆算した教育プログラムを周防大島からつくり続けます。

「体験 ✕ プランニング=プレゼンテーション」にご関心ある方、ぜひお声がけいただければ幸いです。

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みかん倉庫に集合しオリエンテーション。


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みかん収穫へレッツゴー!

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みかん山の頂上を目指せ!

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みんなで登って来たよ。

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もぎたてのみかん美味しそうでしょ。

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最高のみかん晴れに喜ぶ末っ子の蒼央。

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みかんもぎの職人さん見つけた。

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みんなのみかんを集めて集めて袋づめ。

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ちょっと休憩しちゃうよ。

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事務所に帰りプランニング学習スタート!

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みんなでアイデア出し合っているよ。

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チームに分かれてプランニングスタート!

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地図を見ながら、「あ!四国に橋を架けたらええじゃ!」

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Aチームは、周防大島への集客プランを考えました。

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みかん畑開発センターという会社をつくりコテージ事業を開始します!

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パスタのレストラン、1回100円のジェットコースターもつくります!

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必要な物と、その理由をしっかり考えました。季節のイベントやコーテージの間取りも! 


みかんを運ぶモノレール。強くて便利です。


日本技術士会九州本部北九州地区支部の公開シンポジウムにて「教育の視点からみる地域振興」というテーマで講師を務めさせていただきました。

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日本技術士会九州本部北九州地区支部の公開シンポジウムにて「教育の視点からみる地域振興」というテーマで、講師を務めさせていただきました。

技術士会の研修会テーマで、「教育の視点からみる地域振興」というのは新しいな、画期的だなと驚くとともに、先見性を感じました。パネルディスカッションでは、複合福祉施設サポートセンター門司施設長の中村順子さん、日本技術士会九州本部青年技術士交流委員会委員長の永岩研一さん(ケーエヌプラン代表)、北九州市立大学大学院マネジメント研究科の城戸宏史教授とともに登壇させていただきました。コーディネーターは北九州市教育委員会の垣迫裕俊教育長、コメンテーターは北九州イノベーションギャラリーの鹿毛浩之館長でした。北九州市でのご縁が広がりありがたいです。

様々な議論の中で、とても関心を抱いたのは、サポートセンター門司で実証中の介護ロボットでした。北九州市の国家戦略特区の一貫だそうです。2030年までには、日本にある49%の職業がAI・ロボットで代替可能という研究結果もあります。介護士という仕事は代替されない職業になっていますが、AI・ロボットは仕事のパートナーになります。介護ロボットを導入することで、どのような業務改善につながるのか。今後、情報交換させていただく中で勉強させていただきたいと思っています。

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以下は、今回のプレゼンテーションからの抜粋です。
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山口経済同友会(周南地区)にて「地方創生✕教育」というテーマで講演の講師を務めさせていただきました。

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山口経済同友会(周南地区)にて、「地方創生✕教育」というテーマで講演の講師を務めさせていただきました。山口県を代表する企業経営者のみなさまへ、周防大島町で取り組んでいる起業家教育と、教育ビジネスについて地方創生の観点からお話しをさせていただきました。

みなさま、高く関心を持っていただき、熱い質問。そしてアドバイスまでいただきました。貴重なご縁をいただきまして誠にありがとうございました。

さて、私の人生のMISSION(使命)は「100年続くふるさとをつくる」です。この使命を果たすための仕事と職業を死ぬ日まで挑戦します。この事に挑戦できる人生を与えてくれている家族と周防大島に感謝が尽きません。

「100年続くふるさとをつくる」には様々な手法があると思うのですが、私が2013年に決心したのが「教育」です。「100年続くふるさとをつくる」ための教育の手法、教育の仕事、教育の職業を体現したいと思い走り続けています。

「100年続くふるさとをつくる」ために、地元に誇りを持ち5割の同級生がUターンする島にしたいと思い、株式会社ジブンノオトを設立しキャリア教育デザイナーという職業をつくりました。

2045年までには、AI(人工知能)という言葉がいらなくなる程、AIが暮らしや仕事に溶け込む社会が到来すると言われています。その頃には、地方創生という言葉が日本から消える。そんな国になるように、これからも周防大島から挑戦し続けます!

 


愛媛県西予市「西予開成塾」は異能人材を育てるスーパーキャリア教育でした!

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昨日から一泊二日で、愛媛県西予市「西予開成塾」にて講師を勤めさせていただきました。昨晩はおとな編、今朝からはこども編でした。この塾は、西予市と愛媛大学COCが連携し立ち上がった「異能人材を育てるスーパーキャリア教育」なのです!このコンセプトを拝見した時に驚きを越え感動しました。

西予開成塾は、愛媛大学の坂本世津夫先生ご自身の構想を実現するために、西予市で暮らしながら実践されている姿に、この方は本物の先生だなと感銘を受けました。

西予開成塾は、通常の学校教育がまだ追いついていない、AI・ロボットとの協働社会を想定したカリキュラムや講師を揃えられており、大変勉強になりました。これまで周防大島町で実践している、ふるさとをベースにした未来志向のキャリア教育は、これからの日本の教育に必要不可欠だと改めて認識する事ができました。

今回のご縁は、昨年度の3月に、西予市の河野さん、都築さん、上甲さんが軽快なフットワークで、東和中学校にご来校いただいた事から始まっています。思い立ったら即行動のみなさんの情熱に引き寄せられました。

西予市は5町が合併してできた市で、周防大島町の3倍程度の面積があります。宇和海に面したリアス式の絶景地帯(須崎海岸)から、標高1,400mの山岳地帯まであります。昨日の午後は、坂本先生と河野さんに西予市内をご案内いただきながら、西予市の歴史と未来についてご示唆をいただきました。

特に印象的だったのは、109mの廊下を有する木造の旧宇和町小学校校舎を移築し開設した米博物館です。現在、米博物館にサテライトオフィスやコワーキングスペースをつくるためにリノベーション中で、その一部屋に「世界とつながる会議室」を設けようとしている姿でした。

通常、校舎を新築する時は、木造校舎は解体し産業廃棄物になります。ですが、旧宇和町のみなさんは、行政が校舎を解体するという方針に対して反対し、第一校舎(昭和3年)、第二校舎(大正10年)、講堂(大正4年)を移築するという方針変更を求め、それが実現した。という事に驚愕しました。明治初期の開明学校を活用し存続させていることからも西予市の教育への深い眼差しを感じました。

教育と学校に対する情熱の深さが、西予市にはあると感じています。河野さんや坂本先生からお聞きするに、その根源には、ドイツ人医師シーボルトの娘、楠本イネが、西予市(旧宇和町)で医学を学び、日本初の産科女医になったこと。楠本イネは、父シーボルトの弟子である江戸時代末期の蘭学者・医学者、二宮敬作のいる西予市(旧宇和町)で医学を学んだこと。その他、芸術や、同志社大学等の日本の近代高等教育の基盤をつくった方々を育んだ地域であるという歴史が、この地の誇りであり、新たな産業の背骨になると感じています。詳しくは、宇和先哲記念館で学ぶことができます。

米博物館の「世界とつながる会議室」で、シーボルトの出身校「ヴュルツブルク大学」がつながる。ヴュルツブルク大学のサテライトが西予市にできる。シーボルトと西予市をつなぐ190年の歴史を未来につなぐ。教育的な産業こそ、世界から注目されるグローカルな西予市となると勝手ながら想像しています。周防大島町が誇るハワイ移民130年のフロンティア精神を、起業家教育、教育産業に転換する事と非常に近いと感じています。

さて、昨晩の西予開成塾「おとな編」は、西予市・宇和島市等の異年齢の異能人材が集まり、行政、教育委員会、企業、NPO等の多様なメンバーで学び合う場が非常に魅力的でした。テーマは「地方創生×教育」。100年続くふるさとをつくるために、周防大島で実践していることをお話させていただきました。とても熱心に聴かれ、そして鋭い質問をされる姿に感動しました。交流会を行った池田屋という古民家リノベーションダイニングもとても素敵な空間で、お料理も素材の味を活かされ美味しかったです。

今朝からの「こども編」は、ぶち楽しかったです!個性豊かな、未来の地域リーダーにきっとなる5,6年生たちと、愛媛大学社会共創学部一期生たちとの2時間半は一瞬に感じました。AI・ロボットとの協働社会を前提に、「才能×努力=夢」についてワークショップ形式で進めました。才能発見ゲームを通じて自分の才能について少しわかってもらえたと思います。

授業の最後は、全員の実現したい仕事と、その理由について、紙を見ずにプレゼンテーションしてもらいました。ウェディングプランナー、ファッションデザイナー、お花屋、警察官、弁護士、歴史学者、歴史ゲームクリエイター、放置林コーディネーター、地域活性化アドバイザー、地域を支える県職員等。夢は逆算する、夢は文字で描く、夢はひとに話し続ける。再会した時には、誰が一番、夢に近づいているか。努力できているか。ふりかえりたいと思います。

最後に、この2日間、西予市に滞在して感じたことがあります。それは南予・西予市は「誠実さと優しさに溢れた町」だと思います。交流会後、セブン・イレブン駐車場の屋台でラーメンを食べた時、若者たちが席を譲ってくれた姿。道の駅どんぶり館で、談笑する赤ちゃん連れのお母さんとおじいちゃん、卯之町駅から松山行きの宇和島バスに乗り込む際に、「お先にどうぞ」と言ってくれた高校生たち。このような普段の町の姿に、その町の本当の姿があると思っています。

西予市でお会いしたみなさま、ご縁と学びをいただき誠にありがとうございました。再会する日を楽しみにしています!

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私塾「申義堂」は開明学校の前身。1869年(明治2年)に左氏珠山の門下生や町民の有志により建てられた。

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開明学校。1882年(明治15年)に建てられた、四国最古の小学校。

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掛図を使った明治・大正時代の授業が体験できる「明治体験授業」、河野先生の算術の授業。

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西予市三瓶町に広がるリアス式海岸の絶景。眼下はヒラメの養殖場。

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三瓶町の須崎鼻から見た夕暮れ。海の向こうは大分県。

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かまど炊き等の体験ができる旧武蔵からの眺め。江戸時代にタイムスリップ。

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古民家の元「喫茶 春名」を、Uターン者がCafé&Barにリノベーションする。

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1770年に建てられた末光家住宅で学び合う西予開成塾の子どもたち。

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「世界につながる会議室」となる米博物館の一室。

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驚愕の109mの廊下と土間。このコワーキングスペースから、どのようなイノベーションが生まれるのか楽しみ。