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スペシャルメンターのみなさま

三日間の小中学生の起業合宿に、スペシャルメンターとして応援、そしてご指導いただたみなさまをご紹介させていただきます。ご多用中に、周防大島の先端、伊保田までお越しいただき誠にありがとうございました!(ここでのスペシャルメンターとは、クラウドファンディングにて5万円以上のご支援をいただいた方の権利です。)

起業合宿はスタートです。これから、子どもたちがリアルな社会から学ぶために、引き続きどうぞよろしくお願いいたします。(以下、順不同)

(1)円光 歩さま(高志塾 講師)
広島県大崎上島町より

(2)福田 和恵さま(公認会計士)
広島県広島市より

(3)楠 一成さま(シーエルリンク株式会社 代表取締役)
広島県東広島市より

(4)楠 真弓さま(学研教室 代表)
広島県東広島市より

(5)田中 由起枝さま(萩市立大島中学校 教員)
山口県萩市より

(6)市川 明さま(株式会社ブランキューブ 代表取締役)
東京都小金井市より

(7)橋森 公亮さま(キャリアコンサルタント)
山口県宇部市より

(8)澤 尚幸さま(一般社団法人コミュニティフューチャーデザイン 代表理事)
東京都世田谷区より

(9)清水 大伸さま(学習塾みち 代表)
京都府京都市より

(10)平原 克己(コンサルタントオフィスひらはら 代表)
山口県周南市より


【Day3】Startup Kids Camp 〜小中学生の起業合宿2017 in ALOHA Suo-Oshima〜

あっという間の最終日です。スペシャルメンターのみなさんの心を動かす起業プランになるように、仲間たちと力を合わせ、脳をフル回転させました!

【06:30〜】ラジオ体操
寝坊する子どもは一人もおらず、多くの子どもたちが6時前から起きていました。体操リーダーそうじくんの元気な踊りと笑顔で一日が始まりました。

【07:00〜】朝食
朝食のエネルギーで起業プランニングを加速させます。メンバー全員で、大きな声で「いただきます!」の合掌が気持ち良いです。

【08:30〜】起業プランニング
10:30の中間プレゼンテーションまで残り2時間。スペシャルメンターのみなさんから質の高いアドバイスをいただくためにも、しっかりとプランニングを行いました。

小中学生の起業合宿2017_Startup Kids Camp_10
小中学生の起業合宿2017_Startup Kids Camp_13
小中学生の起業合宿2017_Startup Kids Camp_13

【11:00〜】中間プレゼンテーション
スペシャルメンターのみなさんの前でドキドキ緊張しながら、堂々とプレゼンテーションしました。たくさんの質問と、改善点のアドバイスをいただき、最終プレゼンテーションまでに内容を更に磨くことができます!

小中学生の起業合宿2017_Startup Kids Camp_04
中間プレゼンテーションIMG_6397

【12:00〜】昼食
周防大島のリーディングカンパニーちどりグループさんのお弁当を美味しくいただきました。

【12:45〜】起業プランニング&プレゼンテーション作成
画用紙とペンというアナログツールと、iPad・MacのプレゼンテーションソフトKeynoteを併用し、プレゼンテーション作成を行いました。中間プレゼンテーションで発見した課題を解決できるプレゼンテーションに仕上がりました。

小中学生の起業合宿2017_Startup Kids Camp_14

【14:00〜】最終プレゼンテーション
さあ!最終プレゼンテーションです!プレゼンテーションの役割分担や練習もしていましたが、真剣な眼差しで子どもたちを見つめるスペシャルメンターのみなさんの雰囲気を感じ、いつもより緊張していました。(プレゼンテーション作成と練習の時間を増やした方が良いという学びになりました。)

そのような緊張の面持ちの中、子どもたちは精一杯の力でプレゼンテーションを行いました。株式会社コドナオレンジは、みかん園で捨てられている摘果みかんを収穫し原材料とした「青みかん風呂のもと」を開発し、温泉施設で体験販売を行うという起業プランです。株式会社セトハワは、少子高齢化が進み、若者の少ない周防大島へ若者たちが来島するための、瀬戸内のハワイ名物「マラサダドーナッツ」を開発し販売するという起業プランです。

スペシャルメンターの方から「どのようにして商品を開発するの?」という質問に対して、「子どもたちでは商品(マラサダ)を開発できないので、島内のケーキ屋やパン屋に開発をお願いしたいと思います。」と答えたりする姿を見ていると、高校生、いえ、大学生並みだなと感心していました。

起業合宿後、子どもたちの意志で島内の温泉施設やパン屋等をヒアリングしながら、商品化へ向けて動いていきます。秋〜冬には、原材料のみかんを子どもたちで収穫し、開発資金の調達も行う予定です!

この2社に共通しているのは、周防大島の問題を解決するためには、どうしたら良いのか?という問題解決を起業プランにしている点です。仕事とは何か?という事を考え、地域や社会を良くする事が仕事になり、稼ぐ事ができるという感覚を小中学生の頃から持てると世界の見え方が変わります。学習、進学、就職の目的をジブン軸で考える事ができるようになるのです。

小中学生の起業合宿2017_Startup Kids Camp_04
小中学生の起業合宿2017_Startup Kids Camp_04
小中学生の起業合宿2017_Startup Kids Camp_02
小中学生の起業合宿2017_Startup Kids Camp_02
セトハワ_ロゴ

【14:30〜】講評・ふりかえり
起業合宿に参加した9名の小中学生たち一人ひとりが、起業合宿での学びを語り、ふりかえりました。スペシャルメンターのみなさんからは、お一人づつ講評をいただきました。感動して潤々する瞬間もありましたし、感心・感動・感謝が「人生の三感」というためになる話もいただきました。

小中学生の起業合宿2017_Startup Kids Camp_09
小中学生の起業合宿2017_Startup Kids Camp_09
小中学生の起業合宿2017_Startup Kids Camp_09

【15:30】修了
これにて、日本初、小中学生の起業合宿は修了です。最後に、子どもたちから学ばせてもらった大切な言葉を紹介します。それは、「コドモだって仕事したい。」という言葉です。この言葉は、株式会社コドナオレンジのキャッチフレーズで、考えたのは理紗ちゃんです。

働いた経験がほとんどない子どもたちは、仕事って何だろう。楽しいのかな、大変なのかな。お給料はどれくらいもらえるのかなと、仕事にすごく感心を持っています。けれど、高校や大学等を卒業して、働き出す頃になると、仕事は生きていく、暮らしていくための手段や義務のようになる若者の方が多いのではないでしょうか。

「仕事は社会を良くするための冒険」であり、“ジブンの仕事で世界をワクワクさせる!”と意気込み、働く若者を日本に増やしたいのです。2030年以降のAI社会では、誰にでもできる仕事は、人間の仕事ではなくなると考えています。人間の仕事とは、ジブンにしかできない仕事なのです。

ジブンの仕事をつくるために勉強をしています。ジブンだからこそできる、この地域だからこそできる、この国だからこそできる。という仕事こそが“人間”の仕事になると思っています。

地域をベースにAI社会で活躍するための教育の普及を、これから加速させます!ご共感いただけるみなさまと、ムーブメントを起こしたいと思います。今後とも、どうぞよろしくお願いいたします。

小中学生の起業合宿2017_Startup Kids Camp_15
セトハワ_ロゴ

小中学生の起業合宿2017_Startup Kids Camp_15


【Day2】Startup Kids Camp 〜小中学生の起業合宿2017 in ALOHA Suo-Oshima〜

【06:30〜】ラジオ体操
二日目の起業合宿は、夏休み恒例のラジオ体操でスタートです!寝坊する子どもは一人もおらず、体操リーダーそうじくんが、元気よく踊ってくれました。起業家は早起きの方が多く、心身の健康が非常に重要です。

【07:00〜】朝食
脳を活性化させる大切なエネルギーとなる朝食です。ソーセージと卵、緑黄色野菜、牛乳とヨーグルト&マーマレード。これらの栄養を脳に届け起業アイデアを練り上げていきましょう!

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【08:30〜】起業アイデアづくり
公式ワークブックの起業プランニングについて、子どもたちに講義をしてから、起業アイデアづくりを行いました。りさチームは、摘果される青みかんの商品化。げんじチームは、瀬戸内のハワイ「セトハワ」というネーミングで、ハワイ ✕ 周防大島の商品を考えました。

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<公式ワークブック「JIBUN WORK BOOK」のご紹介>
キャリア教育の視点を持ち、起業家教育を行うためのワークブックです。

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【12:00〜】昼食
島内の飲食店「ふみ屋」の手づくり弁当で元気を蓄え、午後からはインタビュー調査です!

【13:00〜】インタビュー調査
なぎさパークに訪れるお客さまのお時間をいただき、起業プランについてインタビューを行いました。お客さまの中には、経営者の方もおられ、的確なアドバイスもいただいていました。チームで考えた起業アイデアを、リアルな場所にいる方々から率直な意見をいただく事で、アイデアが磨かれます。集落まるごと学び場なのです!

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【14:30〜】ふりかえり
インタビュー調査でのアドバイスを含め、現時点での起業アイデアを全体へシェアしました。げんじチームは株式会社セトハワという社名になりました。起業の目的は、高齢化した周防大島へ若者たちにもっと訪れてもらう事です。起業アイデアの内容は、空き家となっている古民家を借り、ハワイアンな1Dayレストランを開きます。メニューは、周防大島みかんジュース、鯵バーガー、ハワイで大人気のマラサダドーナッツ。マラサダに、みかんクリームを入れオリジナル化するというアイデアです。

りさチームは、株式会社コドナオレンジという社名になりました。起業の目的は、捨てられる小さな青みかんを商品化し農家さんに貢献する事です。起業アイデアの内容は、キズのある摘果される青みかんを収穫し、それらをルームフレグランスにしたり、お風呂の入浴剤にするというアイデアです。

どちらの起業アイデアも、まだ周防大島にはない商品です。ここから、更に具体的な起業プランへと磨いていきます!

【15:00〜】SUP体験
脳を全力で動かした後は、身体バランスを磨く、ハワイ発のパドルスポーツ「SUP」を体験しました。インストラクターは、ムッキー先生です!パドルの基本動作を習い、海上で遊びながら練習し、そして最後はSUPリレーです。自分の力を全力で発揮し、最後まで諦めずに挑戦するみんなの姿に感動しました。起業アイデアを話し合う時とは異なる、スポーツを通じて見える子どもたちの個性も印象的でした。

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【18:00〜】BBQ PARTY
日本バーベキュー協会認定「周防大島バーベキュー協会」の協力により、スペシャルメンターのみなさまもご一緒に、BBQ PAYTRを行いました。会場には涼しい島風が吹き抜け心地よく、大変美味しいBBQをいただきました。

さて明日は最終日です!


【Day1】Startup Kids Camp 〜小中学生の起業合宿2017 in ALOHA Suo-Oshima〜

地域をベースにAI社会で活躍できる起業家精神を磨くための、日本初、小中学生の起業合宿「Startup Kids Camp」を、ALOHA Suo-Oshimaにて開催しました!

この起業合宿を実現できたのは、90人のクラウドファンディングサポーターのみなさま、現地でご指導いただいた10人のスペシャルメンターのみなさま、SUPインストラクターとBBQインストラクターのおかげです。感謝が尽きません!

妻と母にも支えられ起業合宿を無事に終えることができました。そして、趣旨をご理解いただいている保護者のみなさまと、子どもたちの起業家精神が原動力です!異学年クラスから生まれる子どもたちの豊かな発想、チームワーク、プレゼンテーション能力、そして笑顔。ここに、未来の学校のヒントがあると感じています。

子どもたちは小学校3年生〜中学校2年生の男女で、周防大島、山口県、広島県、福岡県から合計8名が参加しました。三日間のスケジュールはこのような内容です。

小中学校の起業合宿「Startup Kids Camp」

屋外での体験と、屋内での学習のバランスを考え、スケジュールを作成しています。初日の内容をご紹介します。

【オープニングトーク】10:30〜
研修拠点となる、油田農村環境改善センター(山口県周防大島町伊保田)に集合しました。まず、子どもたちと講師陣の全員での自己紹介から始まり、この起業合宿の学習のねらい「ジブン100%」を共有しました。そして、チームづくりです。2チームを良いバランスでリーダー決めまで5分で行いました。既にこの場面で、一人ひとりがジブン100%の意見を出しながら、全体バランスをつくっていました。

小中学校の起業合宿「Startup Kids Camp」
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【起業家トーク】11:20〜
シーエルリンク株式会社、代表取締役くっすんこと、楠一成さんの起業家トークを行いました。「ワクワクを仕事に」というタイトルから心を動かされスタート!まず、なぜ?(Why)自動車関連で起業したのかから始まり、ワクワクを仕事にすると、遊ぶように仕事ができて、お客さまは友だちになり、辛いことも続けられ、楽しみながら力がアップする!という秘伝の職業観を伝授していただきました。

そして、「Start With Why」の著者で、TEDプレゼンターとしても有名なマーケティングコンサルタントのサイモン・シネック氏の理論を、子どもたちに熱くわかりやすく講義をしていただきました。「何をしたいのかではなく、なぜしたいのか?」から伝えることで、相手の心は動くということを、ライト兄弟とラングレーの違いから解説され、私にとっても非常に勉強になりました。

その他、ビジネスで成功するためには、イノベーター(2.5%)+アーリーアダプター(13.5%)=16%のシェア獲得が臨界点を突破するためには必要という事も、子どもたちは一生懸命に、ノートにメモをしていました。質問タイムでは、子どもたちの的を得た質問に的確に応えていただく様子を見ながら、小中学生の起業合宿というコンセプトは、これからの教育として間違っていないと確信しました。

以下は、楠さんの起業合宿に参画された感想等です。ご参考ください。

<ハンフリーPodcast>
#149 周防大島ー神戸空港|前代未聞の環境で緊急収録!!
#150 サッカーキャンプ、大島の起業キャンプ、そしてくっすんのトークライブ!

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上記は、楠さんの講義とサイモン・シネック氏のTED Talkを観て図式を加えてみました。

【12:30〜】昼食
合宿と言えば、カレーです!おかわりをたくさんしながら、午後のプログラムを乗り切るエネルギーを補充しました。

【14:00〜】みかん山での摘果体験
昼食を食べ終えてからは、照り輝く太陽で31度の気温の中、研修ホールから片道1.3kmのみかん山へGo!通常は捨てられてしまう、キズ入りの小さな青みかん(摘果みかん)を収穫しました。瀬戸内の多島美に感動している子どももいました。摘果みかんを材料にどのような起業プランができるのか楽しみです。

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【15:00〜】むら探検
みかん山での摘果みかん収穫体験の後は、むら探検にて自由活動!むら探検は遊ぶ時間ではありません。チーム毎に動きながら、起業の種になるような情報を集める時間です。みかん山からの帰り道には、なぎさ水族館等のある、なぎさパークがあり、遊びながら体験を深めるチーム。キャンプ場にいるお客さまに、周防大島の魅力や、どこから来られたのかを突撃インタビューし情報収集をしているチームもいました。今、どんな情報が必要なのかを自分たちで考え行動している姿に感動しました!

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【16:00〜】起業アイデアづくり
むら探検から帰り、収穫した青みかんを調理室で刻んだり、絞ったり、水に漬け込んだりしながら、動きながら商品アイデアを研究するチームの姿に、ベンチャー企業の起業家精神を感じました!かっこよかったです。もう一つのチームは、突撃インタビューで得た周防大島の魅力や、周防大島町の高齢化や人口減少という課題に着目し、地域活性化のアイデアをメンバーで議論していました。地方創生を研究する大学のゼミナールのようです。

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【17:30〜】ふりかえり& 起業アイデアのプレゼンテーション
初日を全員でふりかえりました。なぎさ水族館は子どもの入館料が100円だったけれど経営は成り立つの?という、的確な視点から質問も出ました。なぎさパークは指定管理者制度で民間企業が経営しているけれど、利益を出すのが非常に難しく、赤字部分は税収から補填しているという解説をしました。世の中には、壊れた仕組みのまま動いている事がたくさんあるので、それに疑問を持ち、解決して欲しいと伝えました。

キャンプ場でインタビューしたチームは、周防大島の海に囲まれた自然環境が好きだからリピーターになっている。という情報をシェアしました。スペシャルメンターのみなさんからは、広島県の離島、大崎上島と較べて、周防大島の道路は砂浜や海と近くアクセスしやすいのが魅力というコメントや、伊保田地区は、車の通行量も少なく、子どもたちだけで探検できるエリアとして良いというコメントをいただきました。

そして本日のラストは、起業アイデアの3分プレゼンテーションです!りさチームは、摘果し捨てられている小さな青みかんをルームフレグランスにするという起業アイデアを、堂々と楽しくプレゼンテーションしました。げんじチームは、若者が少ない周防大島を活性化するために、瀬戸内のハワイをテーマにしたレストランをつくるという起業アイデアを、チーム漫才のようにプレゼンテーションしました。

両チームの起業アイデアの視点は全く異なりますが、どちらも魅力的です。これから、どのような起業プランになるのかワクワクしました!

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【18:00〜】民泊先で夕食、そして花火
民泊先にチェックインし、大家族スタイルで夕食をいただきました。鶏の唐揚げやアジの刺し身もあり、子どもたちは美味しそうにたくさん食べていました。夕食後は、花火をして肝試しに行きました。島らしい起業合宿は、無事に初日を終えることができました。

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