【Day1】Startup Kids Camp 〜小中学生の起業合宿2017 in ALOHA Suo-Oshima〜
2017/07/23
地域をベースにAI社会で活躍できる起業家精神を磨くための、日本初、小中学生の起業合宿「Startup Kids Camp」を、ALOHA Suo-Oshimaにて開催しました!
この起業合宿を実現できたのは、90人のクラウドファンディングサポーターのみなさま、現地でご指導いただいた10人のスペシャルメンターのみなさま、SUPインストラクターとBBQインストラクターのおかげです。感謝が尽きません!
妻と母にも支えられ起業合宿を無事に終えることができました。そして、趣旨をご理解いただいている保護者のみなさまと、子どもたちの起業家精神が原動力です!異学年クラスから生まれる子どもたちの豊かな発想、チームワーク、プレゼンテーション能力、そして笑顔。ここに、未来の学校のヒントがあると感じています。
子どもたちは小学校3年生〜中学校2年生の男女で、周防大島、山口県、広島県、福岡県から合計8名が参加しました。三日間のスケジュールはこのような内容です。
屋外での体験と、屋内での学習のバランスを考え、スケジュールを作成しています。初日の内容をご紹介します。
【オープニングトーク】10:30〜
研修拠点となる、油田農村環境改善センター(山口県周防大島町伊保田)に集合しました。まず、子どもたちと講師陣の全員での自己紹介から始まり、この起業合宿の学習のねらい「ジブン100%」を共有しました。そして、チームづくりです。2チームを良いバランスでリーダー決めまで5分で行いました。既にこの場面で、一人ひとりがジブン100%の意見を出しながら、全体バランスをつくっていました。
【起業家トーク】11:20〜
シーエルリンク株式会社、代表取締役くっすんこと、楠一成さんの起業家トークを行いました。「ワクワクを仕事に」というタイトルから心を動かされスタート!まず、なぜ?(Why)自動車関連で起業したのかから始まり、ワクワクを仕事にすると、遊ぶように仕事ができて、お客さまは友だちになり、辛いことも続けられ、楽しみながら力がアップする!という秘伝の職業観を伝授していただきました。
そして、「Start With Why」の著者で、TEDプレゼンターとしても有名なマーケティングコンサルタントのサイモン・シネック氏の理論を、子どもたちに熱くわかりやすく講義をしていただきました。「何をしたいのかではなく、なぜしたいのか?」から伝えることで、相手の心は動くということを、ライト兄弟とラングレーの違いから解説され、私にとっても非常に勉強になりました。
その他、ビジネスで成功するためには、イノベーター(2.5%)+アーリーアダプター(13.5%)=16%のシェア獲得が臨界点を突破するためには必要という事も、子どもたちは一生懸命に、ノートにメモをしていました。質問タイムでは、子どもたちの的を得た質問に的確に応えていただく様子を見ながら、小中学生の起業合宿というコンセプトは、これからの教育として間違っていないと確信しました。
以下は、楠さんの起業合宿に参画された感想等です。ご参考ください。
<ハンフリーPodcast>
#149 周防大島ー神戸空港|前代未聞の環境で緊急収録!!
#150 サッカーキャンプ、大島の起業キャンプ、そしてくっすんのトークライブ!
上記は、楠さんの講義とサイモン・シネック氏のTED Talkを観て図式を加えてみました。
【12:30〜】昼食
合宿と言えば、カレーです!おかわりをたくさんしながら、午後のプログラムを乗り切るエネルギーを補充しました。
【14:00〜】みかん山での摘果体験
昼食を食べ終えてからは、照り輝く太陽で31度の気温の中、研修ホールから片道1.3kmのみかん山へGo!通常は捨てられてしまう、キズ入りの小さな青みかん(摘果みかん)を収穫しました。瀬戸内の多島美に感動している子どももいました。摘果みかんを材料にどのような起業プランができるのか楽しみです。
【15:00〜】むら探検
みかん山での摘果みかん収穫体験の後は、むら探検にて自由活動!むら探検は遊ぶ時間ではありません。チーム毎に動きながら、起業の種になるような情報を集める時間です。みかん山からの帰り道には、なぎさ水族館等のある、なぎさパークがあり、遊びながら体験を深めるチーム。キャンプ場にいるお客さまに、周防大島の魅力や、どこから来られたのかを突撃インタビューし情報収集をしているチームもいました。今、どんな情報が必要なのかを自分たちで考え行動している姿に感動しました!
【16:00〜】起業アイデアづくり
むら探検から帰り、収穫した青みかんを調理室で刻んだり、絞ったり、水に漬け込んだりしながら、動きながら商品アイデアを研究するチームの姿に、ベンチャー企業の起業家精神を感じました!かっこよかったです。もう一つのチームは、突撃インタビューで得た周防大島の魅力や、周防大島町の高齢化や人口減少という課題に着目し、地域活性化のアイデアをメンバーで議論していました。地方創生を研究する大学のゼミナールのようです。
【17:30〜】ふりかえり& 起業アイデアのプレゼンテーション
初日を全員でふりかえりました。なぎさ水族館は子どもの入館料が100円だったけれど経営は成り立つの?という、的確な視点から質問も出ました。なぎさパークは指定管理者制度で民間企業が経営しているけれど、利益を出すのが非常に難しく、赤字部分は税収から補填しているという解説をしました。世の中には、壊れた仕組みのまま動いている事がたくさんあるので、それに疑問を持ち、解決して欲しいと伝えました。
キャンプ場でインタビューしたチームは、周防大島の海に囲まれた自然環境が好きだからリピーターになっている。という情報をシェアしました。スペシャルメンターのみなさんからは、広島県の離島、大崎上島と較べて、周防大島の道路は砂浜や海と近くアクセスしやすいのが魅力というコメントや、伊保田地区は、車の通行量も少なく、子どもたちだけで探検できるエリアとして良いというコメントをいただきました。
そして本日のラストは、起業アイデアの3分プレゼンテーションです!りさチームは、摘果し捨てられている小さな青みかんをルームフレグランスにするという起業アイデアを、堂々と楽しくプレゼンテーションしました。げんじチームは、若者が少ない周防大島を活性化するために、瀬戸内のハワイをテーマにしたレストランをつくるという起業アイデアを、チーム漫才のようにプレゼンテーションしました。
両チームの起業アイデアの視点は全く異なりますが、どちらも魅力的です。これから、どのような起業プランになるのかワクワクしました!
【18:00〜】民泊先で夕食、そして花火
民泊先にチェックインし、大家族スタイルで夕食をいただきました。鶏の唐揚げやアジの刺し身もあり、子どもたちは美味しそうにたくさん食べていました。夕食後は、花火をして肝試しに行きました。島らしい起業合宿は、無事に初日を終えることができました。