里山資本主義の聖地となった周防大島。教育と産業の両輪で持続可能なふるさとへ。
2017/10/23
この二日間の結論として、教育と産業が両輪となる自治体経営が、100年続くふるさとをつくると確信しました。もう一つ、2025年〜2030年には、現在、少子高齢化の改善にチャレンジ中で、実は潜在的な市場を持つ自治体は、年間売上高1,000億円以上の大企業やグローバル企業とともに、財源を含めた自治体経営を行う時代が来ると思います。人口2万人以下の小規模自治体のモデルを周防大島で実現したいと考えています。
里山資本主義の話しに移ります。現NHKエンタープライズ エグゼクティブ・プロデューサー井上恭介さんとNHK広島放送局でご縁をいただき、周防大島を里山資本主義の島として放送、出演させていただいてから5年7ヶ月が経ち、周防大島は“里山資本主義の聖地”と呼ばれるようになりました。当時、「NHK広島放送局 フェイス・グランデ「続 里山資本主義」過疎の島こそ21世紀のフロンティア!」というタイトルで放送されています。
里山資本主義コンソーシアム発起人の、末松(神原) 弥奈子さんのブログでも「里山資本主義の聖地」と書いていただいています。ちなみに、株式会社ジブンノオトの大野圭司は、里山資本主義コンソーシアムがつくる、実践者バンクの一人になると聞いています。
10月21日(土)「里山資本主義実践者交流会@周防大島」と、翌日10月22日(日)「里山資本主義の島 実践者を巡るツアー」の詳細については、発起人の吉田雄人さんのブログにもありますので、ご一読いただければと思います。広く深く学び合える、心豊かで刺激的な方々と出会えた二日間でした。
両日ともに台風の影響に、雨風強まる中、橘総合センターに200名近くご来場いただきました。改めまして誠にありがとうございます。翌日は、「里山資本主義の島 実践者を巡るツアー」の企画者として、10人のみなさまをガイドをさせていただきました。
参加者は里山資本主義コンソーシアム発起人の、末松(神原)弥奈子さん、吉田雄人さん、太田正隆さん、慶應義塾大学大学院の高橋萌さん、愛媛大学社会共創学部の学生(白方大海くん、谷口丈太くん)、山口大学教職大学院にて研究中の田中由起枝先生、伊勢志摩里海学舎の理事、下川元三さん、伊藤佳行さん。電通ディレクターの籠島さん、ナオライ株式会社の三宅紘一郎さんでした。
10人のみなさまは年代、地域、経験・関心がそれぞれ異なることで、熱く真剣に、楽しさ溢れる学び合いの場となりました。バスを運転していただいた、サザンセト交通の岡田さんにも大変感謝しています。
最後に今考えていることを綴ります。里山資本主義の著者、藻谷浩介さんのお話しを何度もお聞きし、そして、意見をキャッチボールさせていただき気づいたのは、産業は創薬、教育は漢方薬だということです。短期的に必要なのは、地域に新たな基幹産業をつくるための稼げる地域産業づくり=創薬。中長期的に必要なのは、地域で育った子どもたちが将来Uターンし活躍するための教育づくり=漢方薬。
目の前の地域課題を解決するための「創薬」と、将来のプレイヤーを育成し、地域の体質改善を行うための「心身のトレーニングと漢方薬」が、持続可能なふるさとをつくるのです。
上の世代が先送りし、問題解決できなかった難しい宿題を、楽しく解く役目が、われわれの世代です。だから、これまでの常識に縛られることなく、未来思考で答案用紙に自由に答えを書くことができるのです。AI(人工知能)は思考の相方です。未来は明るい、そして人生は楽しい。勇気をいただく二日間でした。みなさま、これからも引き続き、このご縁を大切にさせてください。どうぞよろしくお願いします。
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