周防大島の文珠山で自然体験。島だからこそ海や山をしっかり体験する子育て。
2016/04/30
GW初日、朝起きると気持ちの良い五月晴れ。テラスから瀬戸内を眺めながら、「こりゃあ、山に登らんともったいない!」という事で、子どもたちと周防大島の文珠山(662.7m)へ登山決定!
朝、海を眺めながら思いつきですぐに山に登れる。これが島暮らしの魅力だなあと感動しています。
文殊堂下にある駐車場までは車で行けるので小さなお子さまのいる家族でも大丈夫です。本日のわが家のチーム編成は、尽(中1)、百花(小3)、蒼央(5歳)、隊長圭司の四人です。杏(中3)は部活、慶子は花屋に出勤。
知恵を授かるため、往復の安全を文殊堂を祈願し出発!文殊堂から標高約250mを片道1.3kmで登りました。5歳の蒼央はけっこう体力があるので、みんなで頂上まで40分くらいで登ることができました。
子どもたちの会話を聞いていると「緑色の苔は滑りやすいから気をつけてね。」など、優しさに合わせ危険回避の大切さを認識しているのだなあと感心しました。兄弟で力を合わせ頂上を目指すという、協働する力や見えないゴールを達成しようとする開拓者精神も、このような自然体験から育まれるのだと思っています。
登山道は多少、階段や手すりがやぶれていたり、石がゴロゴロ転がっているので、小さなお子さまがいる場合は気をつけた方がいいと思いますが、宮島の弥山よりもお手軽コースです。
GWということで、子ども連れ家族二組を含み15人くらいの方々と山頂で出会いました。広島のキャリラボに参加してくれた大竹のお母さんとご家族とも山頂で出会い奇遇〜。逆に周防大島の方と会うことはなかったです。地元の方はあまり登らないのかもですね。
朝10:00に自宅を出発し、10:30駐車場から出発し文殊堂〜文珠山〜駐車場〜帰宅12:00。たった2時間で、子どもたちと山登りができる島暮らし。周防大島で子育てができるって素敵だなあ、楽しいなあと改めて感じられました。
少し、教育視点でお話しします。
「子どもの体験活動の実態に関する調査研究(国立青少年教育振興機構・平成22年)」の報告によると、子どもの頃の自然体験や生活体験が豊富な人ほど、最終学歴が「大学や大学院」と回答した割合が高く、現在の年収が高いとなっています。
ちなみに、年収が750万円〜1,000万円以上では、子どもの頃の自然体験や生活体験が多いと答えた層は、少ないと答えた層の約1.5倍います。
今の中学校2年生以降は新大学入試となります。2021年1月に実施予定の新大学入試では、問題発見・解決能力を計るために、複数教科が融合された問題を100文字程度で論述するテストも始まり激変します。理科と社会と国語が融合した問題も出題されます。
子どもの頃、島や田舎で海や山や空での自然体験をたくさん経験する事は、理科につながる実体験を蓄積できます。
数千人〜3万人くらいの小さな町では、議会や行政、まちづくりに対して小中高生が企画・行動し、自分の町に影響を及ぼす体験が、社会の力を育みます。
小規模の学校では、部活のキャプテンやクラス代表、学校代表、弁論大会の代表等になる確率も高くなり、プレゼンテーションする機会も増え言語表現能力、国語の力も高まります。
実はこれからの時代、真の学力を高められる可能性は島にあると思っています。そのための教育課程や地域教育プログラム、家庭教育が重要です。
島でポテンシャルを育む。スポンジのように吸収できる島暮らし。島での子育て最高ですよ〜!